背中にできた「赤いブツブツ」ニキビはカビが原因だった？

背中の「赤いブツブツ」を発見し、驚かれたことのある方も多いのではないでしょうか？

気になる背中のブツブツは、実はカビによるものかもしれません。

本日は、顔にできるニキビとはまた違った原因から生じる肌トラブル「背中ニキビ」の原因と対策について、考えてみましょう！

背中ニキビの原因はカビ！？気になる「赤いブツブツ」の正体に迫る

背中にできる赤いブツブツは、一般的には「ニキビ」の一種と考えられていますが、顔のできるニキビとは根本的に異なるものです。

そもそも「背中ニキビ」とは？

背中ニキビは、「毛含炎」と呼ばれる皮膚の病気。

細菌や真菌（カビ）が毛穴に入り込み、繁殖してしまうことで炎症が起こり、赤いブツブツができます。

炎症が進むと、化膿して膿疱ができる点に特徴があります。

背中ニキビと顔にできるニキビの違い

背中ニキビは、顔にできるニキビとは原因が異なるため、それぞれ異なる方法で治療する必要があります。

顔にできるニキビは、主に毛穴詰まりを原因とするアクネ菌の繁殖による炎症です。

そのため、毛穴詰まりが解消されることでアクネ菌の繁殖が抑えられ、症状が治まります。

一方で、背中ニキビは皮脂や角質等の毛穴詰まりを解消しても、治癒には時間を要します。

というのも、背中は通常服で覆われており、汗等によって多湿状態、つまりカビが繁殖しやすい環境が成立しやすいと言えます。

よって、カビを原因とする背中ニキビには、カビの繁殖・増殖を抑える目的で皮膚科受診による治療が必要になってくるのです。

カビが原因の背中ニキビ！できてしまった際の対処法

背中ニキビができてしまったら、なるべく早期に対処する必要があります。

繰り返しになりますが、背中ニキビの原因はカビの繁殖であるケースも珍しくありませんから、放っておくとどんどん悪化してしまう可能性があります。

治りにくい背中ニキビは抗菌剤で治療

カビを原因とする背中ニキビは、皮膚科での治療が基本です。

皮膚科では、カビの繁殖・増殖を抑える目的で、抗真菌剤による治療が行われます。

セルフケアでは治りにくい背中ニキビに、的確にアプローチしてくれるでしょう。

背中を正しく洗うことで再発防止

皮膚科での治療と並行して、意識したいのが「背中の正しいスキンケア」です。

背中ニキビの原因となるカビは皮脂を栄養源にして繁殖するため、普段から背中を清潔な状態にしておく必要があります。

ただし、刺激の強いボディソープ等でゴシゴシ洗ってしまうと、肌のバリア機能が失われ、背中が肌トラブルを抱えやすい状態になってしまいます。

肌に優しいタイプの石けんを使い、手や絹製のタオル等でなでるように洗いましょう。

その際、石けんやシャンプー等のすすぎ残しに注意し、身体を洗った後は十分に保湿して、肌の状態を整えておくことをお勧めします。

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【スキンケアアドバイザー監修】吉田 美幸