大きい背中ニキビ、しこりがある場合は要注意!早めの治療を行うべき

ひと口に「背中ニキビ」といっても、大きかったり、腫れていたり、しこりのようになっていたりすると、特に心配になりますよね。

実際のところ、状態によっては、専門的な治療が必要となる注意すべきニキビの場合もあります。

本日は、背中ニキビが悪化する過程と、早急に治療が必要なケースについて確認しましょう。

気になる背中ニキビが巨大化していくプロセスをチェック

初めは小さかった背中ニキビも、症状が進むにつれどんどん巨大化していくことがあります。

まずは背中ニキビがどのように悪化していくのかを理解しましょう。

背中ニキビの前兆「微小面皰(びしょうめんぽう)」

ニキビの始まりは、過剰に分泌された皮脂によって毛穴詰まりが生じた状態。

この段階ではまだ目視できず、手で触れてもニキビのような突起を感じることはありません。

でき始めの白ニキビ・黒ニキビ「面皰(めんぽう)」

毛穴の皮脂詰まりが慢性化してさらに厚くなり、さらに毛穴の中でアクネ菌が増殖し始めると、いよいよ目で見て確認できるニキビになります。

ごく初期のニキビを「面皰(めんぽう)」と言いますが、毛穴が閉じている状態の「閉鎖面皰(白ニキビ)」、毛穴が開いている状態の「開放面皰(黒ニキビ)」があります。

炎症を伴う赤ニキビ「丘疹(きゅうしん)」「膿疱(のうほう)」

閉鎖面靤(白ニキビ)の毛穴内でアクネ菌が増殖し、炎症を起こすと、赤みを帯びた「丘疹」となります。

「丘疹」の状態からさらに炎症が進み、患部が化のうして皮膚表面に黄色い膿が生じると、「膿疱(黄ニキビ)」に発展します。

大きく腫れあがったしこり状ニキビ「嚢腫(のうしゅ)」「硬結(こうけつ)」

「丘疹」「膿疱」がさらに悪化し、毛穴周辺の炎症、化膿がさらに進むと、ニキビは大きく腫れあがった状態になります。

触れると痛みを感じ、しこりのようなものを感じることもあります。

「嚢腫」「硬結」まで悪化してしまうと、治癒後にも皮膚のひきつれやケロイド、くぼみ等の痕が残りやすくなります。

あまりにも巨大化した背中ニキビは「粉瘤(ふんりゅう)」の可能性も

巨大化した背中ニキビと間違えやすいものに、「粉瘤」があります。

粉瘤とは、本来皮膚から剥げ落ちるはずの角質と皮脂が、剥げ落ちずに皮下にたまって生じる腫瘍のことで、皮膚から半球状にポコッと盛り上がった形で発症します。

背中ニキビとの見分け方としては、大きさ(粉瘤は数センチ、数十センチに及びます)や、開口部の有無(粉瘤は真ん中に小さな黒い点があります)、におい(老廃物のかたまりである粉瘤からは悪臭がすることがあります)等があります。

粉瘤はニキビと異なり、自然に治るものではなく、切開して中にたまったものを取り出す必要があります。

巨大化した背中ニキビは病院で治療


大きくなってしまったニキビの治療には、専門医の受診が近道です。

塗り薬の処方がメインとなりますが、炎症症状が強い場合には抗生物質の内服薬、体質改善目的とした漢方薬の内服薬等が処方される等、症状に合った治療を受けることができます。

セルフケアで、背中ニキビを巨大化させない工夫を

ニキビ治療と並行して取り組みたいのが、ニキビを作らない、大きくしない工夫です。

肌を清潔に保つようにしてしっかり保湿することを心がけると共に、ビタミンを中心とした栄養バランスの良い食事、ストレスの少ない規則正しい生活の徹底に努めます。

また、必要以上に触ったり、こすったり等で肌に刺激を与えないようにすることも肝心です。

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【スキンケアアドバイザー監修】吉田 美幸

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