糖化ストレスとは一体何?どういう時に発生する?

最近では、体重増加や肌老化の原因として「糖化」が意識され始めており、日々の食事から糖質を除こうと努める方が増えています。

スーパーマーケット等でも、「糖質フリー」の食品や飲料を見かける機会が多くなったのではないでしょうか。

「糖化」はアンチエイジングの観点からも問題視されており、肌ダメージの原因として「糖化ストレス」という言葉もあるほどです。

本日は、肌老化の原因となり得る「糖化ストレス」とはどういうものなのかを理解しましょう。

肌を黄ばませ、弾力を失わせる「糖化ストレス」

「糖化ストレス」とは、ひと言でいえば糖化反応によって身体に及ぼされる影響のことです。

「ストレス」の中には良いものも悪いものもありますが、「糖化ストレス」は肌老化等の悪影響を及ぼすものとして知られています。

「糖化」とは?

巷で最近よく耳にする「糖化」ですが、具体的にどのような反応を指すのかといえば、実はあまり知られていません。

情報番組等の聞きかじりから、ただ漠然と「糖化」を良くないものと捉える方は多いかもしれません。

「糖化」とは、身近な例でいえば、ホットケーキがこんがりと焼けていく様子をイメージしていただくと分かりやすいと思います。

ホットケーキにこんがり焼き色がつくのは、糖質とタンパク質が熱に反応して「糖化」が起こっているからです。

そしてこの「糖化」によって「AGEs(終末糖化産物)」といわれる物質が生じると、徐々に香ばしい香りを放つようになります。

ここまでは食べ物の話ですが、人体でも同様に「糖化」が起こります。

私たちが過剰に糖質を摂取することで、エネルギーとして使われなかった糖が身体を構成するタンパク質と結びつきます。

そこに体温の熱が加わることで、熱されたホットケーキと同じように「糖化」が起こり、体内で「AGEs(終末糖化産物)」が作られるのです。

「糖化ストレス」が肌に与える影響

「糖化」が進み、体内に「AGEs(終末糖化産物)」が蓄積されると、コラーゲンが硬くなって肌弾力が失われます。

また、ホットケーキにこんがり焼き色がつくように、肌が黄ばんでいきます。

これらの影響は、まさに肌老化の典型的な症状そのものです。

「AGEs(終末糖化産物)」の生成が進む、「食後高血糖(血糖スパイク)」

「AGEs(終末糖化産物)」は、食後高血糖(血糖スパイク)時に生成が進みます。

食後高血糖とは、文字通り、食事後の血糖値が異常に高い状態を指します。

食事等で糖分が吸収されると、誰でも一時的に血糖値が上がりますが、通常はインスリンの働きによりすぐに下がります。

ところが、インスリンが十分に機能しないことで、食後も高血糖の状態が続くことになります。

食後高血糖(血糖スパイク)は糖尿病予備軍と言われるため、肌老化の観点のみならず、健康管理の観点からも改善が必要です。

糖を摂り過ぎない、意識的に身体を動かす工夫を


もちろん、糖を摂取してもエネルギーとして消費され、生成された「AGEs(終末糖化産物)」もターンオーバーによって代謝されれば、肌老化や食後高血糖(血糖スパイク)等の悪影響が生じることはありません。

普段から糖の摂り過ぎに十分に気を付けて、日常的に身体を動かすようにすることで、糖化ストレスはかなり緩和され、身体は正常な機能を保つことができます。

若々しく健康的に日常生活を送る上では、ぜひ心がけたいですね!

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【スキンケアアドバイザー監修】吉田 美幸

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