一般的に、ニキビは「誰にでもできるもの」「些細な肌トラブル」と考えられがちです。
しかしながら、「身体の不調が肌表面に表れたもの」と捉えれば、決して軽視することのできない症状であると感じるでしょう。
思春期特有のホルモンバランスの乱れによってできるニキビと異なり、20~30代になってでき始める大人ニキビは特に、身体の内側の乱れが原因となっていることがほとんどです。
本日は、身体を構成する要素である「食べ物」に注目し、根本的な大人ニキビの改善に努めましょう。
大人ニキビの原因に効く食べ物を知ろう
大人ニキビができてしまう原因には、「栄養バランスの偏り」「胃腸の疲れ」等があります。
美肌作りに必要な栄養素が十分に摂取せず、糖質や脂質を多く含む食べ物ばかりを口にしていれば、過剰な皮脂分泌や毛穴詰まりが生じ、大人ニキビができる原因となります。
一方で、栄養バランスを考慮した食生活を送っていたとしても、栄養素を消化・吸収する胃腸が正常に機能していなければ肌は栄養不足になってしまいます。
胃腸を元気にする栄養素を含む食べ物
摂取する栄養素を効率良く消化・吸収できるよう、胃腸の働きを助けてくれる栄養素と代表的な食べ物をご紹介します。
◎ 乳酸菌
腸内で大腸菌など悪玉菌の繁殖を抑え、腸内菌のバランスをとる役割をし、消化・吸収機能を高めてくれます。乳酸菌を多く含む主な食べ物として、味噌、醤油、ぬか漬け、キムチ、納豆、チーズ等が挙げられます。
◎ オリゴ糖
腸内の善玉菌のエサとなり、善玉菌を増やして腸内環境を整える役割をしてくれます。オリゴ糖を多く含む主な食べ物に、はちみつ、バナナ、トウモロコシ、にんにく、ゴボウ、たまねぎ等があります。
◎ 食物繊維
大腸内の細菌のエサとなり、善玉菌を増やして腸内環境を好ましい状態に保つ役割をしてくれます。食物繊維を多く含む主な食べ物に、ゴボウ、レンコン、サツマイモ、豆類、海藻類、バナナ、ミカン、リンゴ等があります。
美肌の元になる食べ物
続いて、肌に良いとされる栄養素と、これらを多く含む食べ物についてみていきましょう。
◎ ビタミンA
肌粘膜の健康を保って正常な免疫機能を維持する、肌細胞の成長を助ける等の役割をします。ビタミンAを多く含む主な食べ物に、にんじん、ほうれん草、うなぎ、レバー等があります。
◎ ビタミンB2:
脂質の代謝を助け、皮膚や粘膜、髪、爪などの細胞の再生に役立ちます。ビタミンB2を多く含む主な食べ物に、レバー、うなぎ、ズワイガニ、納豆、大豆、卵、イワシ、ブリ、サバ、牛乳等があります。
◎ ビタミンB6:
免疫機能の正常な働きを維持し、皮膚の抵抗力を増進させる役割を果たします。ビタミンB6を多く含む食べ物に、レバー、イワシ、牛肉、イカ、玄米、大豆、セロリ、卵、タコ、たら等があります。
◎ ビタミンC:コラーゲン繊維の生成促進。抗酸化作用がある。
パセリ、レモン、ピーマン、いちご、ブロッコリー、パパイヤ、小松菜など
◎ 各種ミネラル:
代謝などに関わる酵素の構成成分です。ホルモンバランスを整え、ターンオーバーを促進します。カルシウムを多く含むチーズ、牛乳、キャベツ、にんじん、いちご、マグネシウムを多く含む穀物、昆布、亜鉛を置く含む牡蠣、カシューナッツを積極的に摂取しましょう。
◎ コラーゲン
細胞に酸素や栄養素を届け、肌に潤いや弾力を与える栄養素です。鶏皮、鶏軟骨、牛すじ肉に多く含まれます。
大人ニキビの原因になる食べ物に要注意!
一方で、食べ物の中には大人ニキビの原因となるものもあります。
例えば、コーヒーに含まれるカフェインは、ターンオーバーをサポートするビタミンB群の吸収を妨げます。
ビタミンB群への影響についていえば、糖質やアルコールは体内で分解される際、大量のビタミンB群を消費することで知られているため摂取は控えた方が良いでしょう。
また、スナック菓子や揚げ物には脂質が多く含まれており、過剰摂取により皮脂分泌が活発となります。
加えて、唐辛子、香辛料、コショウ、わさび等に含まれる辛味成分は、胃腸の負担になるため、注意が必要です。
大人ニキビのケアには、身体の内外からの働きかけが不可欠です。
大人ニキビの原因となる食べ物、美肌作りに効く食べ物を常に意識しながら、日々バランスの良い食事を心がけましょう。
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【スキンケアアドバイザー監修】吉田 美幸