糖化ストレスが肌に与える影響とは?改善方法もご紹介

日々の生活の中で、私たちは常に何かしらのストレスに影響されているといっても過言ではありません。

そして、ひと口に「ストレス」といっても様々な種類のものがあり、中にはお肌に直接的に害を与えるものも。

「糖化ストレス」はまさにその一種であり、日常の過ごし方や食生活によって容易に悪い影響が生じるため注意が必要です。

糖化ストレスからお肌を守るべく、その影響や改善方法を理解しておきましょう。

「糖化ストレス」とは?肌への影響を知る

最近の健康ブームの中で、糖が私たちの身体に害をもたらす存在であることは一般に広く知られるようになりました。

一方で、なぜ身体に良くないと言われるのか、どんな影響があるのかといった具体的なことはあまり周知されていない様にも思われます。

実際のところ、糖自体が絶対悪というわけではなく、むしろ身体の主要なエネルギー
源であり、特に脳が機能するためには不可欠な要素であることが分かっています。

糖が問題視されるのは、あくまで「過剰摂取」のケースです。

糖化ストレスの原因

糖化とは、体内の余分な糖がタンパク質等と結びつくことで、細胞を劣化させる現象をいいます。

食物が分解されて血液中に糖が入り、そこでタンパク質が結びつくと、AGEsという物質が生じます。

このAGEsが体内に蓄積し、身体に様々な悪影響が及ぼされている状態こそが、「糖化ストレスを受けている状態」です。

糖化ストレスが及ぼす悪影響

糖化ストレスによって生じる身体への悪影響には、様々なものがあります。

糖尿病やがん、更年期障害等の病気につながる他、肌への影響としてはしわ、たるみ、くすみ等の老化現象が挙げられます。

肌のハリや弾力は、タンパク質の一種であるコラーゲン繊維とエラスチン繊維によって保たれていますが、糖化によってこれらの繊維が劣化すると肌はたるみ、しわが生じやすくなるのです。

また、AGEsの蓄積によって肌細胞がダメージを受けると、新陳代謝がうまくいかず、しみやくすみの元となるメラニン色素が肌表面に沈着しやすくなります。

糖化ストレスから肌を守るための予防策


このように、糖化ストレスによって身体は様々なダメージを受けることになります。

いつまでも健康で、若々しくいるためには、糖化ストレスから身を守る術を知っておく必要がありそうです。

糖質を摂取しすぎないこと

とはいえ、「今日から完全に糖を排除するぞ」と意気込んでも、それには無理があります。

糖化の原因となる糖質は、ご飯やパン等の炭水化物に多く含まれる栄養素であり、これらは私たちの身体を動かすエネルギー源となります。

糖化を気にするあまり炭水化物の摂取を控える方もいるようですが、これは健康上問題です。

そこでおすすめしたいのが、お菓子やジュース等をなるべく我慢して、糖化の原因となる砂糖、果糖、ブドウ糖の摂取を抑えること。

食事はしっかり摂って、間食を控えるようにするだけで、無理なく糖の摂取を抑制することができます。

「食べること」以外のストレス解消に目を向ける

お菓子やジュースを控えるためには、なるべくストレスをためない生活を心がけることがとても大切です。

特に空腹を感じていなくても、ストレスを抱えていたり、何となく暇だったりすることから、ついおやつに手を伸ばしてしまうという方も多いのではないでしょうか?

このような時に、運動したり、何か趣味に打ち込んだりできれば、自然と無駄な間食が抑えられるのでおすすめです。

保湿重視の肌ケアを徹底

糖化ストレスによるしわやしみ、たるみ等の肌老化を予防・改善するために、肌のお手入れを欠かすことはできません。

特に、乾燥は肌のバリア機能を低下させ、しわやしみ等の肌トラブルの原因となります。

毎日のスキンケアでしっかり保湿して、糖化ストレスによって引き起こされる肌老化に負けない肌作りを心がけましょう。

化粧水や美容液、乳液を選ぶ際には、ヒアルロン酸やコラーゲン、セラミド等の保湿成分に注目すると、肌の外側から十分な潤いを与えることができます。

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【スキンケアアドバイザー監修】吉田 美幸

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