今すぐできる糖化ストレス、5つの対策とは?

「糖」が身体に及ぼす影響には様々ありますが、これらのうち、美容の観点から警戒すべきは「肌老化」です。

糖を摂取しすぎることで、体内のタンパク質や脂肪と結びつくことによりAGEs(終末糖化産物)が発生、蓄積すると、あらゆる肌トラブルの引き金となります。

糖化によるストレスから肌を守るために、今すぐできる対策を考えてみましょう。

本当は怖い!「糖化ストレス」の肌への影響

糖化が進み、身体にストレスを与えるようになると、私たちの肌にはどんな影響があるのでしょうか?

糖化ストレスへの対策を考える前に、まずは糖化が引き起こす肌ダメージについて解説します。

乾燥肌

あらゆる肌トラブルの原因となる乾燥は、糖化によって引き起こされる悪影響のひとつに数えられます。

AGEs(終末糖化産物)の蓄積から進む肌炎症により保水力が失われる、保湿を促す酵素の働きが糖化によって鈍化する、糖化による血行不良が肌細胞への栄養運搬を妨げる・・・

等々、糖化ストレスによって乾燥肌となる原因は多岐に渡ります。

シワ、たるみ

肌のハリ・弾力を支えるコラーゲンやエラスチンですが、肌糖化が進むと劣化して固くなり、繊維がちぎれたり、本来の弾力を失われたりするようになります。

その結果、肌がたるんで頬や口角が下がる、口元のほうれい線が深くなる、目元のシワが深くなるといった影響が生じるのです。

糖化ストレスの影響のひとつであるシワやたるみは、肌老化の典型とも言えます。

シミ、くすみ

シミやくすみが生じる原因は、何らかの原因で新陳代謝が上手く行われず、メラニン色素や古くなった角質が表皮に沈着することにあります。

糖化によってAGEs(終末糖化産物)が蓄積されると、肌表面の不要物が排出されずにそのまま残ってしまうため、その結果、シミやくすみとなってしまうのです。

加えて、糖化ストレスによって生じる新陳代謝機能の低下は、シミやくすみの他にも、肌荒れを生じさせる原因となります。

今すぐ実践したい!糖化ストレス対策5つ


糖化ストレスによる肌老化を深刻化させないために、今すぐできることは「そもそも糖化を引き起こさない生活を心がけること」。

そのために、今からできる糖化対策を5つ、ご紹介しておきましょう。

糖化ストレス対策① 「ブドウ糖」「果糖」の摂取しすぎに要注意

糖化を引き起こす直接的な原因となる「糖」には、お菓子やパン、ご飯等に含まれるブドウ糖の他、ジュースやコーヒー等に含まれる果糖があります。

特に後者はブドウ糖の10倍以上の速度で糖化を促進するため、果糖を抽出して作られた甘味料の摂取は控えた方が良いでしょう。

飲料や食べ物を購入する際には、「果糖」の成分表示にくれぐれもご注意ください。

糖化ストレス対策② 「抗糖化に効く栄養素」に注目

糖化を促進する食べ物を控えると同時に、「肌糖化の進行を防ぐ栄養素」を意識的に摂取することも大切です。

例えば、青菜等の野菜に多く含まれるビタミンC、日本茶に含まれるカテキン、ほうれん草やプルーンに含まれる鉄分等は、抗糖化に不可欠な栄養素です。

併せて、手羽先や牛筋、軟骨等に含まれるコラーゲンの摂取によって、糖化で失われた肌弾力を回復させると良いでしょう。

糖化ストレス対策③ 「血糖値を上げない食べ方」を心がける

同じものを食べる場合でも、食べ方一つで糖化への影響は変わります。

基本的に、血糖値を上げるような食べ方をすると糖化の進行が早まるため、注意が必要です。

一日3食、時間をかけて、よく噛んで食べるようにしましょう。

また、最初に前菜、その後に肉や魚、最後に炭水化物といった順番で食べることで、糖を多く含む炭水化物の摂取を抑えることができます。

糖化ストレス対策④ 「禁酒」「禁煙」を意識する

お酒やたばこによる肌への影響は、百害あって一利なしです。

アルコールの代謝物質は糖化を引き起こす元となり、体内に、AGEs(終末糖化産物)を蓄積させる原因となります。

また、タバコによってビタミンCが破壊され、肌老化を促進させることになります。

いつまでも若々しい肌で居たいなら、「禁酒」「禁煙」は大前提です。

糖化ストレス対策⑤ 「規則正しい生活」がすべての基本

この他、基礎代謝を高めてブドウ糖の消化を促すための適度な運動、新陳代謝や免疫を活性化するメラトニンや成長ホルモンを分泌させるための十分な睡眠といった規則正しい生活は、糖化に負けない体質作りには欠かせません。

思い立ったら今すぐ実践できる糖化ストレス対策として、ぜひ普段の生活の見直しを意識してみましょう。

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【スキンケアアドバイザー監修】吉田 美幸

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